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陰茎、陰嚢が痛い

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ヘリコバクターとは?

ヘリコバクター・ピロリ菌はすべての細菌の中で、悪性腫瘍の原因となり得ると明確に証明されている唯一の病原体です。ヘリコバクター・ピロリ菌は菌自体にたくさん所有しているウレアーゼという酵素を使い、尿素からアンモニアを生成し胃酸を中和させることができるため胃酸に存在する菌です。ヘリコバクターピロリ菌による症状としては、白血球やリンパ球等、炎症細胞浸潤を胃粘膜に引き起こし、呼び出された白血球等から活性酸素ほか細胞障害物質が放出されることによって、結果として細胞障害を起こすことができると言われます。また、慢性胃炎、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、胃癌や、MALTリンパ腫などの発生に繋がることが明らかにされており、他にも特発性血小板減少性紫斑病、慢性蕁麻疹、小児の鉄欠乏性貧血といった胃外性疾患の原因にもなるとされています。

ヘリコバクターの症状は?

ヘリコバクター・ピロリ菌による各症状は、慢性胃炎や胃潰瘍などと深く関連しています。胃に負担をかけすぎたかな、などと思い込んで放置したり、ただの胃炎だろうと思いながらも放置しておいて症状が続くとき、慢性胃炎、胃潰瘍、十二指腸潰瘍などの病気が疑われます。胃炎、胃潰瘍、十二指腸潰瘍は、ピロリ菌感染によるものが非常に多く、慢性胃炎発症の原因や、潰瘍再発に関係していることが明確にわかっています。
また、ピロリ菌が生成する酵素のウレアーゼと、胃の中の尿素が反応してアンモニアが発生し、それによって直接胃の粘膜が傷つけられ、結果ピロリ菌から胃を守ろうとする生体防御反応でもある免疫反応により胃の粘膜に炎症が起こりはじめます。ピロリ菌に感染している状況が長期間続いた結果として、いろいろな病気へと繋がる可能性も充分にあることが言えます。

ヘリコバクターの原因は?

ヘリコバクター・ピロリ菌による症状はストレスなど心理的な要因と、暴飲暴食による内蔵負担などといった身体的な要因の両面に原因があると総合的に診ていく必要がでてきます。というのも、ヘリコバクター・ピロリ菌が関連するほとんどの症状や病気の原因とも密接に関係しているからなのです。例えば、萎縮性胃炎の原因のうち、9割以上がピロリ菌だと考えられており、ピロリ菌の除菌により胃・十二指腸潰瘍の再発が維持療法がなくても抑制されることも明らかになっています。胃十二指腸潰瘍(いわゆる消化性潰瘍)はヘリコバクター・ピロリ菌の感染者は発症の危険性が高くなり、およそ十二指腸潰瘍のうち95%、胃潰瘍においては90%以上がピロリ菌が陽性です。

ヘリコバクターの検査・診断は?

ヘリコバクター・ピロリ菌の感染の診断方法としては、内視鏡検査を必要とするもの・しないものに分けられます。内視鏡検査を必要とする場合は、内視鏡を挿入し胃粘膜を観察しつつ生検鉗子を用いて組織を得ます。患者側としては内視鏡をのむという苦しみを伴うので、侵襲的診断法とも呼ばれています。また、内視鏡を必要としない方法は、血液や尿の中にあるピロリ菌を調べる血清抗体の測定、検査用の薬を飲み一定の時間をおいたあとの呼気中の二酸化炭素の分析である尿素呼気試験、便を採取しピロリ菌抗原がいるかどうかを調べる便中抗原測定があります。これらの検査法では苦痛がなく、さらに感度の精度も上がってきており、最近ではさかんに行われるようになっています。

ヘリコバクターの治療は?

ヘリコバクター・ピロリ菌による症状の治療法としては、胃粘膜表層や粘液中に住みついているピロリ菌単独用の抗生剤を用いては駆除が難しいため、数種類の薬剤を併用する方法がとられています。抗潰瘍薬であるプロトンポンプ阻害薬(PPI)、クラリスロマイシン(マクロライド系抗生剤)、アモキシシリン(合成ペニシリン系抗生剤)の3者併用療法は、日本において保険適応で1週間で9割前後という高い除菌率が見られるケースが多く報告されています。また、二次除菌法としては、メトロニダゾールという抗原虫剤を使う療法も、保険適用とされるようになっています。ただ、副作用として軟便、下痢などが服用者のうち1割前後で生じていますが、ほとんどの場合が軽度です。