機能性ディスペプシア(FD)

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排尿時に痛む

前立腺がんが心配

前立腺肥大症かどうか検査したい

陰嚢内が痛い

陰茎、陰嚢がかゆい

陰茎、陰嚢が痛い

睾丸(陰嚢)が腫れている(陰嚢腫大)

血液検査でPSA値が高い言われた

尿検査で尿に血が混じる。「血尿」を指摘された。

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機能性ディスペプシア(FD)とは?

機能性ディスペプシアとは、胃もたれや胃の痛みといった胃に潰瘍や癌が疑われるくらいの不快な症状がある際、検査をしてもそれらの症状の原因となる要因が見つからない場合に診断され、別名を機能性胃腸症と言います。以前は、神経性胃炎、慢性胃炎、胃アトニー、またはただの胃下垂、胃けいれんと呼ばれており、原因が不明な分軽い症状として診断される場合も少なくありません。内視鏡検査などを通してもはっきりとした疾患が見られないのに、胃にもたれや痛み、食後の膨満感や不快感といったような上腹部に違和感を感じる症状全般を指して呼ばれており、日本においては今や4人に1人がこの症状に関する不調を訴えており、そのうちの3割程度が医療機関にかかっています。欧米ではFD(Functional Dyspepsia)と呼ばれます。

機能性ディスペプシア(FD)の症状は?

機能性ディスペプシアの具体的な症状としては次の3つのタイプに分類されます。
おう吐、腹部膨満感、食後の胃もたれ、食欲不振、吐き気などの主症状が見られる運動不全型、夜の時間帯や空腹時などを中心に起こる鳩尾(みぞおち)あたりの痛みが見られる潰瘍型、そしてこれら2つのどちらにも当てはまらないが、食べる量は少ないにも関わらずおなかが苦しくて食べられない、食べてもいないのに胃が痛い、胃のあたりが灼けるような感じがする、などの首相状である非特異型です。また、不眠やストレス感など、体の随所に不調を感じることもある場合も含まれます。鳩尾(みぞおち)あたりが張る感じがする、胃が重苦しい、ムカッとするというような言葉でも表現されることがあります。

機能性ディスペプシア(FD)の原因は?

症状が出る原因としては、心理的ストレスによるものと、胃における物理化学的ストレスによる身体的な要因の2つがあるとされています。直接の原因としては胃の動きの悪化、胃の伸縮性(いわゆる柔らかさ)の低下、胃が弱って胃酸の刺激を受けやすい状態、そしてピロリ菌(通称ヘリコバクター・ピロリ)による軽微な炎症の影響、さらには脳の感度が過敏化した、など運動機能障害や知覚の過敏が考慮されています。そして何よりも長期間に渡る緊張状態など心理的なストレスも症状の悪化に予想以上に大きな影響を与えているとされています。このように発症が何に起因するかは明確に特定されることはほぼ無いのが現状です。しかし、機能性ディスペプシアはプラセボ効果が5割ほどにも及ぶとの報告もあり 、病因の中でも心理的な要因が大きいとされます。

機能性ディスペプシア(FD)の検査・診断は?

機能性ディスペプシアの診断には問診の上、上部内視鏡検査などで症状の原因としての病態の同定が不可能な場合、暫定的に症状だと診断され治療経過を観察しながら、必要に応じる形で除外診断が追加されるという流れになっています。
追加の検査としては内視鏡、超音波、腹部X線、便潜血、血液生化学、胃排出能、心理テストなどがあります。
なお、51歳未満の人は原因不明の体重減少、血便や血を吐く、真っ黒い便、以前に潰瘍や胃がんの治療の経歴、潰瘍やがん患者を家族に持つ、などの警告症状と言われる条件がない場合は、内視鏡検査はされることはほぼありません。どうしても内視鏡検査を受けたい人以外は、50歳以上、または警告症状がある人に内視鏡検査が行われます。

機能性ディスペプシア(FD)の治療は?

治療は胃酸分泌抑制薬、消化管運動機能改善薬、ピロリ菌除菌療法、抗不安薬、漢方薬などが使われます。
機能性ディスペプシアはすぐに生死に影響する病気ではありませんが、日常の社会生活には少なからず影響が出てくる可能性があります。市販の薬剤などで一時的な対処も可能ですが、専門家のいる医療機関で適切な対応をしてもらうことでも症状は楽になりやすいです。
ストレスが主因とされる症状でもあるので、信頼のできる医師を選ぶことも大切になってきます。緊張状態が胃の運動低下を招き、胃酸分泌が低下していくので、過労やストレスをできるだけ避け、十分な睡眠と栄養バランスのある食事を必ず摂る、就寝前3〜4時間は食べ物を胃に入れない、甘いものや油分の多いもの、刺激物を控え、よく噛む、タバコ、アルコール、カフェインなどを控える、といった生活習慣からの対処も改善を助けます。