メインビジュアル

各種検査

当医院でできる検査

近隣医療機関へ紹介での検査

当医院でできる検査

残尿測定

残尿測定は排尿後、膀胱に残っている尿の量を測定する検査です。
いくつかの方法があるものの、排尿直後にエコーと呼ばれる超音波診断装置を使用して膀胱内の残尿の量を計測する方法が主流となっています。

泌尿器科でよく行われる検査であり、腹部にゼリーを塗りエコーを当てるだけなので検査時間も数分、時間・費用共に手軽に受けられるが特徴です。残尿と関連のある疾患は数多くありますが、男性では前立腺がん・前立腺肥大症などでよく見られる症状となっています。

また女性では大腸菌による感染により膀胱炎となり、残尿に繋がるケースが多くなっています。

前立腺触診(直腸診)

前立腺触診(直腸診)は医師が肛門より指を挿入し、患部を触診により直接診断する検査です。

診察台の上で行われ、仰向けになり両膝を抱え込む姿勢や横向きになりひざを曲げる姿勢で検査が行われます。直接指で触るというと原始的な検査のようにも思えますが、病気の兆候をいち早く探るためのスクリーニング検査として実施されることも多く、検査時間も数分と比較的簡単に行うことができるうえにがんなどの診断にも有用性の高い検査となっています。

他にも直腸がんや直腸ポリープ、前立腺肥大、前立腺がん、痔などにも有効な検査となっています。

超音波検査

超音波検査とは、腎盂腎炎や膀胱炎といった細菌性尿路感染症の診断をおこなう際に実施する検査の一つです。

細菌性尿路感染症では、尿検査によって尿中に細菌が見つかるため、原因となっている細菌の種類を特定する培養検査が通常行われます。細菌性尿路感染症の原因は、細菌による感染のほかにも、泌尿器官の構造に先天的による原因がある場合も考えられるため、超音波検査を行って診断をします。腹部にプローブをあてる超音波検査によって、腎臓が正しく機能しているかを判断でき、尿管に閉塞している箇所がないかを確認することが可能です。

尿検査

尿検査は、定期健康診断や学校で一般的に行う検査です。
痛みを伴わない病気から様々な病気を発見することが出来ます。尿中の成分を調べる方法と比重や色を、そのまま調べる方法があります。

また、検査項目には「尿ウロビリノーゲン」「尿蛋白」「尿潜血反応」「尿糖」「尿比重」などの検査により、糖や細胞たんぱく質などの身体の健康状態の検査ができ、糖尿病、前立腺、腎臓、尿路、心不全、がんなどの発見にもつながる大切な検査です。
さらに、急性腎炎、慢性腎炎、ネフローゼ症候群、腎不全、尿路全般の病気の発見することが出来る大切な検査です。

尿細胞診

尿細胞診検査は、尿に中の細胞を顕微鏡で観察して悪性の細胞があるか調べる検査です。
膀胱や尿管尿道などの尿路に剥がれた細胞含まれているので、その観察により炎症性疾患、悪性腫瘍などを発見することが出来ます。この検査は、尿は自然に排出するため身体に負担がなく何度でも検査をすることが可能です。

さらに、内視鏡やエコー、MRI、CTなど画像診断は尿細胞診検査とともに路腫瘍の診断をします。この方法なら、膀胱腫瘍や尿管腫瘍、腎盂などの温存治療の判定や再発の高い、尿路移行上皮癌の治療の後のモニターに効果的な検査法だからです。

尿流量測定

尿流量測定検査は、尿の流れや速度、量などを検査する測定法です。
膀胱が弱くなり、前立腺肥大症などの他の尿の疾患を発見するために役立ちます。

また、神経性膀胱や排尿、または畜尿障害などの疾患の診療に用います。
さらに、この検査では尿の流れが遅い診断や、その他の排尿時の問題の原因を特定出来ます。尿の流れの最大速度と平均値を観測することで、閉塞や障害がどのくらいなのか症状を推定することもでき、その他の病気を特定することにも役立つ検査です。
尿流量測定検査は尿流量測定装置に排尿して、排尿量、排尿時間、尿の勢いを測定し、検査後の残尿を測定してあらゆる疾患の情報を得ることが可能です。

排泄性尿路造影(IVP・DIP)

排泄性尿路造影(IVP・DIP)検査は、膀胱がんや腎盂、尿管がん、腎結石の診断、および血尿のスクリーニング検査に用いられます。

血尿の原因を知るために行い、さらに腫瘍や尿管結石や水腎症、膀胱の腫瘍などの診断することが出来る検査でヨード造景剤を静脈注射をし腎臓から排出させ、尿路の状態を見ます。注射後早期撮影で、腎臓の排泄機能を知ることが出来ます。晩期の撮影では、腎や尿管、膀胱の形態を知ることができ、膀胱に貯留した造景剤を排出させることで尿道の形態も観察出来ます。
膀胱や尿管、腎盂が形どおりに白く写し出され、結石がある部分は抜けて見え、膀胱腫瘍は黒い塊に写るので、結石や水腎症などの診断がわかる検査です。

膀胱鏡検査

膀胱鏡検査とは、膀胱炎、膀胱結石などの病気を調べる検査です。
膀胱鏡検査では、直径6mm、長さ30cm程の細い管を尿道から挿入をして尿道や、膀胱などを観察する検査です。

検査をしながら、モニターで尿道や膀胱の様子などを目視で確認することも可能です。痛みが伴うため、検査時には局部麻酔を行います。女性の場合は、尿道の形がまっすぐで短いため、痛みはほとんどありませんが、男性の場合は痛みが伴います。気になる部分があれば、組織を取り出して検査をすることも可能です。
前立腺肥大や、前立腺がんなどかどうかの判別ができる検査です。

PSA検査

PSA検査は前立腺がんの診断の際に行う検査です。治療中・経過観察中の前立腺がんの再燃・再発の発見にも用います。
PSA検査は、前立腺から分泌される、精液中に含まれているタンパク質の一種であるPSAの血液中の濃度を調べる血液検査です。前立腺に異常がある場合、多くのPSAが放出されるために通常よりも血液中に含まれるPSAの濃度が高くなります。

PSA値は信頼できる前立腺がんの腫瘍マーカーですが、前立腺肥大症などの他の前立腺の異常がある場合にも高くなることがあるため、前立腺がんを疑う指標ともいえます。確定診断を行うには、前立腺の細胞を採取して、がん細胞の有無を調べる必要があります。

前立腺針生検

前立腺針生検は前立腺がんの確定診断を行う際に実施する検査です。
直腸診やPSA検査、超音波検査、CT検査により、前立腺がんの疑いがあると診断した場合に行います。前立腺針生検は、多くの場合、入院して検査を行います。

検査では、全身麻酔や局所麻酔をかけて直腸や会陰部から針を刺し、超音波画像を見て確認しながら、がんの疑いのある組織の細胞を前立腺の複数個所から採取します。
採取した細胞を染色し、顕微鏡でがん細胞の有無を調べ、確定診断を行います。検査時間は30分~1時間程度ですが、麻酔の影響や出血のおそれがあるので、検査後数時間は安静にしている必要があります。

近隣医療機関へ紹介での検査

CT検査

CT検査は、身体の内部にある病巣を発見することができるため、さまざまな病気の診断をおこなう際に実施される検査です。
特に、胸部をはじめ、肝臓、腎臓などの病変の抽出に有効です。
CT検査は、X線を照射し、身体のなかを透過したX線量をコンピュータで処理することにより、身体の断面の画像を得ることができます。身体のあらゆる部分の構造の画像化が可能なため、体内の詳細な情報を得ることができます。

検査の部位や目的により、さらに詳細な情報を取得するために、造影剤を使用することもあります。
造影CT検査により、血管や病巣の鮮明な画像が得られ、より正確な診断がおこなうことができます。

MRI検査

MRI検査は、さまざまな病巣を発見できる検査であり、特に頭部、脊髄などの中枢神経系、子宮、卵巣や前立腺等の骨盤腔の病変の抽出機能が優れています。
磁気と電波を使用した撮影方法であり、あらゆる方向から体の断面の画像を得ることができ、病気の早期発見と診断に有効な検査です。

撮影は、狭いトンネルの中でおこない、大きな音がしますが、ヘッドホン等を装着し、音を軽減できるので心配ありません。CT検査と異なり、X線を使用しないため、放射線被ばくがないことも特徴です。
細い血管などの小さい病変を抽出することができ、超急性期梗塞や脳腫瘍、脳動脈瘤といった疾患の発見に力を発揮します。

PET

PETは、がん検診に活用されている画像検査です。
がんは通常、腫瘍ができ、身体に変化が現われてから見つかることが多く、発見しにくい疾患です。PET検査はブドウ糖を通常細胞より多く取り込むというがん細胞の性質を利用し、ブドウ糖に似たFDGという物質を使った薬剤を投与し、FDGが多く集まる部位を特定します。

全身の細胞のなかでがん細胞のみにマークをつけることができるため、かなり小さな早期のがん細胞の発見が可能です。
PET検査は一回の検査で全身を診ることができるため、リンパ節に転移したがんの判断にも優れており、特に病期診断に威力を発揮します。

膀胱内圧測定(CMG)

膀胱内圧検査とは、膀胱に尿を膀胱内に溜める、尿を放出するといった、膀胱機能を調べる検査です。
検査方法としては、仰向けの状態から、カテーテルを尿道から膀胱へ挿入します。その後、膀胱内に水、もしくは炭酸ガスを流し込んで、膀胱内圧を測定します。

少量の水、もしくはガスで膀胱の収縮が見られた場合は、排尿障害の疑いがあります。
また、他にも前立腺肥大症や、神経因性膀胱の診断にも利用されます。同時に、肛門からも管を通して、直腸内圧を測ることによって、正確な排尿筋圧も調べることができます。尿道から管を通すため、痛みを伴うことも少なくありません。

膀胱造影(CG)

膀胱造影(CG)は、膀胱内の様子を映し出して、膀胱内の状態を確認する検査です。
方法としては、膀胱にカテーテルを挿入し、そこから専用の造影剤を膀胱内に注入します。その後、レントゲンで撮影することによって、造影剤がレントゲン上にはっきりと映し出すことによって、膀胱内の様子を確認します。

前立腺全摘除術や、膀胱部分切除術後などに、縫合部分から尿漏していないかどうかや、隣接臓器との瘻孔の診断に用いられます。
女性の場合には、膀胱と尿道の形態を検査するために、チェーン膀胱造影といった、造影剤とチェーンを同時に、尿道へ挿入する検査方法もあります。

骨シンチグラフィー

骨は破壊と再生を繰り返し、常に新しい骨組織へと生まれ変わっています。
骨に病気などが発生するなどして異常が起きた場合、この破壊と再生という働きのバランスが崩れてしまいます。骨シンチグラフィーはこういった骨造成の異常を反映する検査となっています。悪性腫瘍の骨への転移を検索する検査としてよく用いられており、他にも原発性骨腫瘍、骨折、代謝性骨疾患、骨髄炎や関節炎、骨壊死などの診断にも有用です。

検査は、まず骨シンチグラフィーの薬の静脈注射による投与を行い、3時間程度置いてから検査器やベッドの上で30分程度の撮影を行います。前処置等の注意はなく、食事・水分の制限も必要ないのが特徴です。

尿道造影(UG)

尿道造影(UG)検査は、前立腺肥大症や尿道狭窄、尿道の変形や陰影欠損、損傷な有無、また膀胱底の挙上、後部尿道の延長などの診断に行われる検査です。
尿道口から造景剤を注入し、X線写真を撮影して形や機能を調べることでがんや、尿道の障害を診断することが出来ます。前立腺は尿道の根部にあり、これが肥大してしまうと尿道を圧迫し排尿障害になります。

また、前立腺がんも前立腺は大きくなり、初期の場合も前立腺肥大症と同じ症状を表すため、肥大を区別するための重要な検査です。その他にも尿道憩室や外傷があるかどうか診断が出来ます。

その他の診療科目