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尿路結石

尿路結石とは?

尿路結石とは尿の通り道となる腎杯(じんぱい)・腎盂(じんう)・尿管・膀胱・尿道にできた結石のことを指します。
結石が腎盂や腎杯にあるうちは軽い鈍痛ですみますが、結石が尿管に移動してしまうと尿が通らなくなってしまい、疝痛(せんつう)発作といわれる激しい痛みや血尿などの症状が現れます。

尿路結石は年齢的に30代~60代の男性に多い病気で腎杯・腎盂・尿管の上部尿路に結石ができるタイプと、膀胱・尿道の下部尿路にできるタイプに分かれます。

尿路結石は最近増加傾向にある病気で、10人に1人は結石にかかるという報告があります。
一度治療しても再発する可能性が高く、普段の食生活などに注意して再発予防をする必要のある病気です。

尿路結石の症状は?

尿路結石の症状は結石が腎盂(じんう)や腎杯(じんぱい)にあるうちは軽い鈍痛程度の痛みだったり、ただ漠然と重苦しいような感じだけの時もあります。
しかし、一度尿管に結石が移動してしまうと、倒れこんだり、痛みのあまり失神してしまう人がいるほどの突然の腰痛や背中の痛み、側腹部や下腹部の激痛を伴います。

血尿などの症状も現れますが、目に見えるほど真っ赤になった血尿の人もいれば潜血のため、見た目が少しオレンジ色の血だったりと、人によって血尿の出かたも様々です。強い痛みのため顔面蒼白になり、冷汗がともなうこともあります。

上部尿路結石の場合は、結石がとても小さい場合はそのまま下部尿路に抜け、自然に排石できるような場合はさほど痛みがない場合があります。下部尿路結石の場合は、腰痛や背中、下腹部の痛みなどの他に外陰部や鼠蹊部への放散痛みが現れる場合もあります。

人によっては吐き気や嘔吐も伴うこともあり、結石が尿の通り道をふさいでしまうことで排尿障害が起こり膀胱内に尿が残ってしまうので頻尿や尿意切迫などの症状が起こる場合もあります。

尿路結石の原因は?

尿路結石になる原因は色々なものがあります。
尿管の移行部がせまかったり、がん、結石によって尿管に狭窄が出来てしまった場合、尿流停滞、前立腺肥大症や馬蹄鉄腎尿管流など尿路の通過障害は尿路結石の原因になる場合があります。

尿路結石の原因として尿路感染があります。
尿素分解菌によって尿素が分解され、結石形成抑制のために尿がアルカリ化されますが、アルカリ化されすぎても結石ができてしまいます。

日常的に水分の摂取量が少ないと尿中に様々な物質が分離して出にくくなり、尿流が少なくなると結石になる前の結晶が流れにくくなり、結石が出来てしまいます。
シュウ酸やカルシウムを多く取りすぎると、結石形成を促進する要因になります。

このほか、高尿酸血症や原発性副甲状腺機能亢進症といった病気や治療薬によって結石が生成されやすくなることがあります。

尿路結石の検査・診断は?

尿路結石かどうかを診断するには身体症状の他にいくつかの検査が必要です。

尿路粘膜は柔らかいため硬い結石がこすれると尿潜血や血尿が現れるため、まず最初に尿検査を行います。尿検査では顕微鏡を用いて見た目にはわからない、結石になる前の結晶を確認することができ、結石の成分を特定して治療に役立てます。

次にレントゲン検査で結石の有無を確認します。超音波検査ではレントゲンではうつりにくい腎臓付近の細かい結石の有無の確認を行い、腎盂や尿管の状態を調べます。ほとんどの結石はこれらの検査で大きさや結石の位置を確認することができます。

レントゲンに写りにくい小さな結石や骨盤と重なってしまい正確な場所のわからない結石の時は、造影剤を使い尿の流れを撮影、またCT検査で結石の位置や大きさを確認します。

尿路結石の治療は?

尿路結石の症状の代表的なものとして非常に強い痛みがあります。痛みがひどい場合には痛み止めの座薬や注射薬などを使い痛みを抑える治療を優先して行います。

痛みがある程度落ち着いたら、各種検査を行い、正確な診断をし、本格的な治療を行います。
5mm程度の小さな結石は尿管を広げる薬を使いながら運動や水分摂取によって自然に排石されるのを促す治療が一般的です。

結石が完全に尿路に詰まってしまい腎臓の機能に障害が起きていたり、腎盂炎を併発している、また結石で両方の尿管がふさがれてしまっている場合はすぐに尿管にチューブを留置したり、カテーテルを直接腎臓に留置する必要があります。

5mmを超える大きな結石は自然に排石されるのがとても難しいため、体外衝撃波結石破砕術(ESWL)という超音波を使って体の中にある結石を砕いて小さくしてから排石するという方法が取られます。ESWLを行うのが困難な場合、効果が十分ではない場合は内視鏡を用いてレーザーで結石を破砕、または摘出するという方法が取られます。